2007年07月09日
サマリー
◆2007年上半期に話題となった経済ニュースを、ガバナンスの視点から回顧する。第一回目は東京鋼鐵の臨時株主総会における、大阪製鐵との統合破談を取り上げる。
◆投資ファンドが委任状合戦を仕掛けたが、成否の鍵は個人株主が握っていた。会社側の経営判断に個人が「NO」を叩きつけた、エポックメイキングな事件といえる。
◆もはや個人株主は、サイレントマジョリティーなどではない。正当な根拠に基づいて真摯に説明責任を果たさないと、企業経営はままならない時代が到来している。
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