わが国企業のガバナンス意識と取り組み

~2006年JCGRアンケート調査より(2)~

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2007年04月24日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆顧客を最上位のステークホルダーとする考え方が、わが国企業において根付いている。これに次ぐのが株主ではあるが、「利害関係者」として同列に扱うことには疑問も感じる。

◆ガバナンス実施状況の監視役として、監査役を挙げる企業が多い。株主価値を最大化する本旨を達成するためには、適法性だけではなく妥当性に対する監査も強く望まれよう。

◆敵対的買収防衛策としては、事前警告型ライツプランが主流になっている。一方、株式持ち合いを加速する例も目立っており、資本市場による規律付けの空洞化が懸念される。

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