サマリー
◆「経済財政運営と改革の基本方針2023 加速する新しい資本主義~未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現~」(2023年6月16日閣議決定)では、引き続き、健康寿命を延伸し、高齢者の労働参加を拡大させるために、健康づくり・予防・重症化予防を強化する方針が示された。健康保険組合等の保険者が取り組む保健事業はますます注目されるだろう。
◆中でも、60歳以上の雇用が拡大していることから、加齢に伴い、病気やけがのリスクが高まる高年齢の従業員(シニア社員)の健康・安全衛生を向上させる対策の重要性が増している。シニア社員向けの健康・安全衛生対策を強化し、その成果を積極的に情報開示する企業は、従業員の高齢化に伴うリスクに適切に対応しているとして様々なステークホルダーからプラスに評価される可能性があるだろう。
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