2026年度の健康経営の注目点

企業価値向上と地域/国際社会への波及を目指す次のフェーズへ

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2025年12月23日

サマリー

◆2025年12月16日、経済産業省の健康経営推進検討会において令和8年度健康経営度調査、すなわち2026年度の健康経営の推進に向けた検討が始まった。健康経営は普及啓発といった段階から、企業価値向上と地域/国際社会への波及を目指す新たなフェーズに入っている。

◆2026年度に向けては、従来の施策方針で掲げられていた、①健康経営の可視化と質の向上、②新たなマーケットの創出、③健康経営の社会への浸透・定着、の3本柱を維持しつつ、新たな方向性も示された。具体的には、殿堂入り制度(仮称)の創設、テーマ別評価の推進、国際展開の本格化、資本市場へのアプローチ強化、などである。政府は労働市場を含む多様なステークホルダーへの認知拡大を進める方針を示しており、企業には、こうした動きを踏まえた戦略的な対応が求められる。

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