サマリー
◆前回のレポートで述べた通り、2045年までの日本の高齢者数の急増は、特に東京圏等の大都市圏で発生すると見込まれている。政府が2013年度以降に講じた、高齢社会に向けた住まい・街づくりに関する政策動向を見ると、大都市圏での推進が重点的に進められている。具体的には、公的住宅団地における生活支援施設の併設、UR都市機構の賃貸住宅のバリアフリー化対応の推進、UR住宅団地の地域の医療福祉拠点化(地域包括ケアの拠点化)等である。
◆政策根拠に基づき整備される公的な賃貸住宅では、90年代以降から急激に、高齢者世帯の入居数が増加している。民間賃貸住宅に住んでいた高齢者世帯の転居需要を取り込んだ結果とみられる。
◆2015~40年に特に高齢者数が増加する都府県で重点的に整備されているUR賃貸住宅をはじめとした公的賃貸住宅は、高齢社会に対応した街づくりのための2020年のKPI達成に向け、高齢者の住宅ニーズを満たす住宅供給を急速に増やしていく見込みである。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
アベノミクス新・第3の矢「介護離職ゼロ」と介護費抑制の同時実現に向けて(後編)
~特養ホーム入所待機者数は都道府県で大きな差。その解消には都道府県ごとの域内分散計画と市区町村の地域包括ケアの推進が重要~
2016年03月25日
-
アベノミクス新・第3の矢「介護離職ゼロ」と介護費抑制の同時実現に向けて(前編)
~中重度の特養ホーム入所待機者の解消が急務~
2016年02月25日
-
長寿社会と健康増進 第9回(最終回)
65歳から高齢者扱いするのは早すぎる
2016年09月02日
-
長寿社会と健康増進 第8回
活動的な高齢者(アクティブシニア)が増加
2016年08月29日
-
長寿社会と健康増進 第7回
日本は超長寿社会へ加速化
2016年08月24日
-
大都市圏を中心に深刻化する2025年に向けた高齢者の居住問題
解決策は、住まいをベースとした「地域包括ケアシステム」
2017年02月03日
同じカテゴリの最新レポート
-
企業が今取り組むべき健康施策のポイント(後編)
健康投資の拡大と実効性向上に向けたデータ活用
2026年08月03日
-
企業が今取り組むべき健康施策のポイント(前編)
2026年度健康経営度調査にみる重点施策の方向性
2026年07月28日
-
高市政権のイノベーション政策の論点
テキスト分析でみる「統合イノベーション戦略2026」
2026年07月22日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

