サマリー
◆2025年12月26日に閣議決定された2026年度の政府予算案によると、国の一般会計の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)は1.3兆円の黒字である。ただし、政府がこれまで目標にしてきたのは国・地方の国民経済計算(SNA)ベースのPB黒字化であり、一般会計とは範囲や基準が異なる。
◆SNAでは、特別会計や、過去の予算の歳出繰越分が考慮される。外国為替資金特別会計や交付税及び譲与税配付金特別会計、及び2025年度の補正予算の繰越分を反映すると、一般会計ベースと比べて、SNAベースの国のPBは7.9兆円程度悪化するとみられる。
◆地方(SNAベース)のPBは、地方財政対策などを考慮すると5兆円以上の黒字が予想される。国・地方(SNAベース)を合算するとPBは1兆円程度の赤字となるが、GDP比では0.2%程度で、概ね均衡するとも考えられる。
◆ただし、例年は年度の途中に補正予算が編成され、特にコロナ禍後はそれが巨額になっている。2026年度の補正予算も巨額になれば、たとえ現時点でPB均衡が予想されていたとしても、最終的には明確な赤字になるだろう。
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