サマリー
◆与党が決定した「令和6年度税制改正大綱」(以下、大綱)をもとに、政府は2024年度の税制改正法案(正式名称は「所得税法等の一部を改正する法律案」)を起草し、2024年2月2日に国会に提出した。大綱で示されていたストックオプション税制の改正などの金融・証券に関わる税制改正の詳細が明らかになった。
◆ストックオプション税制については、設立年数が短い企業などが付与する税制適格ストックオプションの年間権利行使価額の限度額が引き上げられる。本改正の内容は、2024年分以後の所得税に関して適用される。
◆子育て世帯や若者夫婦世帯の支援を目的として、住宅ローン減税が改正される。環境への配慮や省エネといった要件を満たした新築住宅に入居する場合の控除額が2022・2023年の水準に維持される。子育て世帯・若者夫婦世帯の年齢要件は2024年12月31日が基準となる。
◆なお、大綱に示された生命保険料控除の改正方針は、2024年度の税制改正法案には含まれていない。与党は、23歳未満の扶養親族を有する場合には、適用限度額を現行の4万円から6万円に拡充する方針を示しているが、扶養控除の改正などと合わせ、令和7年度改正で結論を出すとしている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
同じカテゴリの最新レポート
-
飲食料品消費税率引下げによる事業者への影響
税制や予算の特例により事業者への影響を抑える方針
2026年10月14日
-
国債保有優遇・NISA利便性向上を要望
金融庁・令和9年度税制改正要望
2026年09月17日
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日


