サマリー
◆本レポートでは、2012年度税制改正大綱に記載された改正内容、既に法定された復興増税等、および消費税率引上げを含む社会保障と税の一体改革などの税・社会保障の改正内容について、消費税率引上げが想定される2015年と2011年現在を比較して、家計収支にどのような影響を与えるのか総合的な試算を行う。
◆世帯類型の設定としては、「40歳以上片働き4人世帯」、「40歳以上共働き4人世帯」、「40歳未満単身世帯」、「75歳以上夫婦世帯」、「75歳以上単身女性世帯」の5類型を想定した。
◆今回分析を行ったいずれの世帯においても、2011年と比べると2015年の実質可処分所得は4.78%以上減少しており、その最大の要因は消費税率の引上げである。次に実質可処分所得を減少させる要因としては、現役世帯では、子ども手当の減少(所得制限)、厚生年金保険料の増加、住民税の年少扶養控除廃止などが挙げられる。高齢世帯では、物価スライド特例水準の減少(年金減額)である。
◆世帯年収1,000万円~1,500万円の世帯で見ると、新児童手当の所得制限(給付しないこと)は、同じ世帯年収・世帯人数で比較した片働き世帯と共働き世帯の可処分所得の格差を拡大させる(片働きをより不利にする)。また、同じ世帯年収で比較した、片働き4人世帯と単身世帯の間の可処分所得の差を少なくする(ある程度差がある方が妥当である)。これらは、税の公平性の観点から、望ましくないものと言える。
当レポートの試算は、2011年12月17放送「NHKスペシャル『日本新生~激論“増税”税から考える日本のかたち』」に紹介されました。
「解説編」は、「2012年度税制改正大綱解説レポート総集編」をご覧ください。
2012年6月20日に、本レポートの改訂版レポート「社会保障・税一体改革による家計への影響試算」を発表しました。最新の試算はこちらをご覧ください。
◆世帯類型の設定としては、「40歳以上片働き4人世帯」、「40歳以上共働き4人世帯」、「40歳未満単身世帯」、「75歳以上夫婦世帯」、「75歳以上単身女性世帯」の5類型を想定した。
◆今回分析を行ったいずれの世帯においても、2011年と比べると2015年の実質可処分所得は4.78%以上減少しており、その最大の要因は消費税率の引上げである。次に実質可処分所得を減少させる要因としては、現役世帯では、子ども手当の減少(所得制限)、厚生年金保険料の増加、住民税の年少扶養控除廃止などが挙げられる。高齢世帯では、物価スライド特例水準の減少(年金減額)である。
◆世帯年収1,000万円~1,500万円の世帯で見ると、新児童手当の所得制限(給付しないこと)は、同じ世帯年収・世帯人数で比較した片働き世帯と共働き世帯の可処分所得の格差を拡大させる(片働きをより不利にする)。また、同じ世帯年収で比較した、片働き4人世帯と単身世帯の間の可処分所得の差を少なくする(ある程度差がある方が妥当である)。これらは、税の公平性の観点から、望ましくないものと言える。
当レポートの試算は、2011年12月17放送「NHKスペシャル『日本新生~激論“増税”税から考える日本のかたち』」に紹介されました。
「解説編」は、「2012年度税制改正大綱解説レポート総集編」をご覧ください。
2012年6月20日に、本レポートの改訂版レポート「社会保障・税一体改革による家計への影響試算」を発表しました。最新の試算はこちらをご覧ください。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2027年1月開始 「こどもNISA」の概要
中学生以降は教育費・生活費目的の非課税払出しが可能
2026年05月26日
-
一定の貸付用不動産を時価評価に
2026年度税制改正大綱解説(4)貸付用不動産の財産評価
2026年03月27日
-
米国は「トランプ口座」で資産形成を支援
2025~2028年に生まれた子どもに1,000ドルを政府拠出
2026年03月12日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
-
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
-
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
-
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日

