2014年11月12日
サマリー
◆2014年11月10日、金融安定理事会(FSB)は、グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIBs)の総損失吸収力(TLAC)に係る共通の国際基準に関する政策提言の市中協議文書を公表している(コメント期限は2015年2月2日)。
◆市中協議文書は、G-SIBsに対し、一定水準(リスク・アセット比で16%から20%)以上のTLACの維持と、バーゼルⅢ基準の2倍以上のレバレッジ比率(ただし分子はTLAC)の維持を求める旨提案している。
◆FSBは、市中協議文書に対するコメントと、2015年前半に実施する予定の定量的影響度調査(QIS)の結果を踏まえて、2015年のG20宛に最終規則を提出する。
◆TLACの実施は、早くとも2019年1月1日からとされている。
◆2.5%に相当するTLACのボーナスはもちろんのこと、シニア債をTLACに含めることが認められる見込みである点は、日本のG-SIBsにとってポジティブであるといえよう。また、シニア債をTLACに含めるためには、持株会社からの発行(借り換えを含む)が求められるが、ハイイールドを求める投資家の存在(日銀による追加金融緩和を背景とした)にかんがみ、マーケットへの影響は限定的であるものと思われる。
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