サマリー
◆11月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月差+24.5万人、失業率は6.7%となった。非農業部門雇用者数が予想を下回ったことに加え、失業率の低下も非労働力人口の増加によるところが大きく、内容は良くない。雇用環境は改善しつつも、回復ペースは鈍化しつつあるといえる。
◆新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからない中で、政府は規制を強化し、人々は外出を控え始めている。結果的に、影響を受けやすいレジャー・娯楽の雇用者数は11月に急減速している。新型コロナウイルスの感染再拡大が続く当面の間は雇用環境の回復の後れ、ひいては再悪化が懸念されることになるだろう。
◆ワクチンに関しては、生産の遅延による供給見通しの引き下げが公表された。結果的に、痛み止めとして期待されるのが追加支援といえる。米議会の超党派グループが公表した追加支援案をたたき台として、民主・共和両党間で交渉が進められており、追加支援の合意に向けた機運が高まりつつあるといえる。
◆かかる状況下、12月15-16日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)においても、追加的な対応への期待が高まっている。追加的な財政支援を織り込む形で、米10年債利回りが12月以降再び上昇傾向にある中、国債買入れ年限の長期化や国債買入れ規模の拡大を導入するか否かが注目点といえる。
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