サマリー
◆2018年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率+4.1%となり、市場予想(Bloomberg調査:同+4.2%)をわずかに下回った。ただし、2014年7-9月期以来の高い伸びを記録し、+2%程度とみられる潜在成長率を大きく上回っていることから、足下までの米国経済の好調さを確認させる結果となったと言える。
◆4-6月期の高成長の最大の要因は、1-3月期に低成長となった個人消費が、前期比年率+4.0%と再加速したことである。また、輸出が大幅に増加する一方、輸入の伸びが前期から減速したことで、外需寄与度は3四半期ぶりのプラスに転じており、GDP成長率の押し上げに寄与した。
◆米国経済は先行きも拡大が続くと考えられるが、今回のような前期比年率+4%を上回る高成長を維持することは困難とみられる。米国経済は貿易依存度が低いことに加え、内需が非常に力強いことを踏まえれば、貿易摩擦によって米国の成長が腰折れするとは考え難いが、最大のリスク要因は引き続きトランプ政権による通商政策となろう。
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