サマリー
◆2016年7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率+2.9%となり、市場予想(Bloomberg調査:同+2.6%)を上回る結果となった。個人消費が前期から減速する一方で、輸出が大幅に増加したほか、在庫投資が6四半期ぶりのプラス寄与となったことが実質GDP成長率を加速させる要因となった。実質GDP成長率は2014年7-9月期以来の高い伸びになり、米国経済の順調な拡大を確認させる結果であった。
◆ただし、輸出の大幅な増加には特殊要因が影響しているとみられ、割り引いて見る必要があろう。GDPから外需および在庫投資を除いた国内最終需要は前期比年率+1.4%と底堅いながらも前期から減速しており、上振れしたGDPを過度に楽観視すべきではない。
◆米国経済の先行きについては、引き続き個人消費主導の緩やかな景気拡大が続く見通しである。しかし、個人消費の伸びは徐々に減速し、成長に占める個人消費の寄与度は縮小していくと見込む。一方で、今回持ち直しの兆しが見られた輸出、設備投資は今後増加基調を強めていくと考えられる。
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