サマリー
◆9月の非農業部門雇用者数は前月から+14.2万人の増加となり、市場予想を大きく下回った。また、過去分の下方修正も併せるとヘッドライン以上に失望的な結果であった。
◆9月の失業率は5.1%と前月から横ばいとなり、市場予想通りの結果であった。ただし、就業者数が前月差▲23.6万人と大幅に減少するなど内容はポジティブとは言えない。失業者数は同▲11.4万人減少したが、非労働力人口が同+57.9万人増加したことが失業率を押し下げた。
◆賃金動向については、民間部門の平均時給は前月比▲0.0%となり、市場予想を下回った。失業率が自然失業率に迫る水準まで低下し、労働需給がタイト化する中でも、賃金上昇はなかなか加速しない状況が続いている。
◆9月の雇用統計は、非農業雇用者数の増加幅が市場予想を大きく下回り、景気減速に対する懸念が高まる結果となった。次回の10月FOMCで利上げが開始される可能性は低下したとみられる。年内は利上げ見送りとの観測も高まりつつあるが、大和総研では以前からの12月利上げ開始というメインシナリオに変更はない。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
FOMC 約3年ぶりに0.25%ptの利上げを決定
FOMC参加者は2026年内に0.25%ptの追加利上げを予想
2026年09月17日
-
米雇用者数は反動増もある中で大幅な伸び
2026年8月米雇用統計:雇用環境は底堅い一方、賃金上昇率は減速
2026年09月07日
-
なぜ米長期債・超長期債利回りは高止まりしているのか?
米国債への資金フローが構造的に変化
2026年09月04日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

