サマリー
◆元々単月のブレが大きい統計であるために、3月だけで米国の雇用環境の改善がストップしてしまった、増加トレンドの方向が変わったと判断するのは早計だろう。家計調査では、失業率が8.2%と2009年1月以来の低水準に低下しただけでなく、経済的理由のパートタイム従業員の減少、解雇等の非自発的離職の減少・自発的離職の増加、長期失業者の減少など雇用環境の改善を示唆する点が多くみられる。それ故、最も広義の失業率(U-6)は14.5%と前月から0.4%ポイント低下。
◆バーナンキ議長は、最近の労働市場の改善ペースが持続可能かまだ分からないと指摘していたが、その懸念が現実に。ただ、非農業雇用者の拡大ペースが鈍化すると同時に、過大評価されているかもしれない失業率の低下が3月も確認されたことはやや皮肉。ちなみに、3月は、労働市場からの退出が失業率低下につながっており、ややネガティブな評価になろう。
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