サマリー
◆3月の非農業雇用者数は前月差12.0万人増と2月の24.0万人増から半減し、市場予想を大きく下回った。政府部門のマイナス幅が着実に縮小するなか、民間部門の雇用者数は12.1万人増と、過去3ヶ月の平均24.8万人増から大幅に縮小。3月は、好調な製造業に支えられて生産部門は前月並みの増加幅となったが、民間サービス部門が前月の20.4万人増から9.0万人増となり、同部門の鈍化が全体に響いたといえるだろう。小売が2ヶ月連続の減少、しかもマイナス幅を拡大させた他、専門・企業向けサービスや教育・健康サービスなどのプラス幅が前月から縮小した。
◆元々単月のブレが大きい統計であるために、3月だけで米国の雇用環境の改善がストップしてしまった、増加トレンドの方向が変わったと判断するのは早計だろう。家計調査では、失業率が8.2%と2009年1月以来の低水準に低下しただけでなく、経済的理由のパートタイム従業員の減少、解雇等の非自発的離職の減少・自発的離職の増加、長期失業者の減少など雇用環境の改善を示唆する点が多くみられる。それ故、最も広義の失業率(U-6)は14.5%と前月から0.4%ポイント低下。
◆バーナンキ議長は、最近の労働市場の改善ペースが持続可能かまだ分からないと指摘していたが、その懸念が現実に。ただ、非農業雇用者の拡大ペースが鈍化すると同時に、過大評価されているかもしれない失業率の低下が3月も確認されたことはやや皮肉。ちなみに、3月は、労働市場からの退出が失業率低下につながっており、ややネガティブな評価になろう。
◆元々単月のブレが大きい統計であるために、3月だけで米国の雇用環境の改善がストップしてしまった、増加トレンドの方向が変わったと判断するのは早計だろう。家計調査では、失業率が8.2%と2009年1月以来の低水準に低下しただけでなく、経済的理由のパートタイム従業員の減少、解雇等の非自発的離職の減少・自発的離職の増加、長期失業者の減少など雇用環境の改善を示唆する点が多くみられる。それ故、最も広義の失業率(U-6)は14.5%と前月から0.4%ポイント低下。
◆バーナンキ議長は、最近の労働市場の改善ペースが持続可能かまだ分からないと指摘していたが、その懸念が現実に。ただ、非農業雇用者の拡大ペースが鈍化すると同時に、過大評価されているかもしれない失業率の低下が3月も確認されたことはやや皮肉。ちなみに、3月は、労働市場からの退出が失業率低下につながっており、ややネガティブな評価になろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
米国:AIで代替される雇用者はいかほどか
直近で4%、AI活用が広がれば11%の雇用者が特に代替されやすい
2026年08月05日
-
米GDP 前期比年率+1.5%と減速
2026年4-6月期米GDP:内需は堅調も輸入が下押し
2026年07月31日
-
FOMC 5会合連続で金利据え置き
フォワード・ガイダンス依存から脱却し、必要となるのは綿密な経済分析
2026年07月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

