サマリー
◆人工知能(AI)の技術が発展し、業務の一部を自律的に担う「AIエージェント」の利用が広がる一方、今後は物理作業を担う「フィジカルAI」の台頭も期待される。
◆生成AIの活用が広がることで日本の労働生産性上昇率(今後10年間の年率)は0.5%pt高まるが、フィジカルAIの導入も想定すれば+0.9%pt、活用の広がりがより加速すれば+1.5%ptへと効果が拡大すると試算される。
◆他方、生成AIは事務、フィジカルAIは運搬・清掃・包装等を中心に雇用を代替する面がある。AI活用で労働生産性が向上し、GDPが増加する中でも、そうした労働者の雇用が悪化したり、賃金が低下したりする恐れがある。特にフィジカルAIに雇用が代替されやすい職業の労働者は低賃金の傾向にあり、格差拡大が懸念される。
◆政府にはコミットメントを強化するなどしてAI活用を推進し、経済成長の加速を目指すことが期待される一方、AIに雇用が代替されやすい労働者へのリスク周知や重点的なリスキリング支援など、悪影響を抑制する施策も必要となる。
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