サマリー
◆12月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と5カ月連続で同水準だった。失業者数は2カ月ぶりに増加(前月差+5万人)した。ただし、求職理由別に見ると主因は「新たに求職」や「自発的な離職」の増加であり、内容としては必ずしも悪くない。就業者数は4カ月ぶりに減少(同▲5万人)したものの、高水準を維持している。
◆12月の有効求人倍率(季節調整値)は1.19倍(前月差+0.01pt)と9カ月ぶりに上昇し、新規求人倍率は2.17倍(同+0.03pt)と2カ月連続で上昇した。求人側の指標は、2022年後半以降緩やかな減少トレンドが継続していたが、足元では一服感がみられる。
◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が続くとみている。日本経済は総じて緩やかな回復基調にあるとみられ、企業の人手不足感は引き続き強い。労働供給が中長期的に減少していく可能性が高いこともあり、企業は高水準の賃上げなど、人材確保に向けた積極的な取り組みを続けている。ただし、トランプ米政権による高関税政策(トランプ関税)や最低賃金の引き上げが労働需要へ及ぼす影響には注意が必要だ。
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