2025年12月雇用統計

失業率は横ばいだったが、有効求人倍率は9カ月ぶりに上昇

RSS

2026年01月30日

サマリー

◆12月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と5カ月連続で同水準だった。失業者数は2カ月ぶりに増加(前月差+5万人)した。ただし、求職理由別に見ると主因は「新たに求職」や「自発的な離職」の増加であり、内容としては必ずしも悪くない。就業者数は4カ月ぶりに減少(同▲5万人)したものの、高水準を維持している。

◆12月の有効求人倍率(季節調整値)は1.19倍(前月差+0.01pt)と9カ月ぶりに上昇し、新規求人倍率は2.17倍(同+0.03pt)と2カ月連続で上昇した。求人側の指標は、2022年後半以降緩やかな減少トレンドが継続していたが、足元では一服感がみられる。

◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が続くとみている。日本経済は総じて緩やかな回復基調にあるとみられ、企業の人手不足感は引き続き強い。労働供給が中長期的に減少していく可能性が高いこともあり、企業は高水準の賃上げなど、人材確保に向けた積極的な取り組みを続けている。ただし、トランプ米政権による高関税政策(トランプ関税)や最低賃金の引き上げが労働需要へ及ぼす影響には注意が必要だ。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート

同じカテゴリの最新レポート