サマリー
◆2024年7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率+1.2%と、1次速報値(同+0.9%)から上方修正された。今回は2023年度国民経済計算年次推計が反映されたこともあって幅広い需要項目が改定され、輸出や設備投資などが上方修正された。一方、個人消費や政府消費などは下方修正された。物価高が継続する中、台風による一部工場の稼働停止や巨大地震への警戒などが経済活動を下押ししたものの、所得環境の改善などを背景に個人消費などの回復が続き、実質GDPを押し上げたことが改めて確認された。
◆10-12月期の実質GDP成長率は個人消費など民需の回復が続くことで、前期比年率+1.8%(前期比+0.5%)と3四半期連続のプラス成長を見込んでいる。自動車の生産体制正常化に伴う増産や所得環境の継続的な改善、企業の旺盛な設備投資意欲、インバウンド消費の持ち直しなどが押し上げ要因になるだろう。
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