2023年4-6月期GDP(1次速報)予測 ~前期比年率+4.2%を予想

自動車輸出やインバウンド消費の増加などを背景に外需が大幅に増加

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2023年07月31日

  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司
  • 経済調査部 エコノミスト 小林 若葉

サマリー

◆8月15日公表予定の2023年4-6月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率+4.2%(前期比+1.0%)と、3四半期連続のプラス成長を予想する。自動車輸出やインバウンド(訪日外客)消費が増加した一方で輸入が減少し、外需(純輸出)が大幅に増加したことがGDPを大きく押し上げたとみている。

◆個人消費では、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の「5類」移行などがサービス消費の下支えにつながったとみられる。また、自動車を中心に耐久財消費も増加に寄与したと予想する。投資関連では設備投資、住宅投資はともに増加を見込む。他方、民間在庫はGDPを押し下げたとみている。公需では、公共投資は増加し、政府消費は概ね横ばいとなったと予想する。

◆輸出は財、サービスともに増加した一方、輸入は減少した結果、外需の寄与度は前期比+1.0%ptと大幅なプラスになったとみている。

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