サマリー
◆8月15日公表予定の2023年4-6月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率+4.2%(前期比+1.0%)と、3四半期連続のプラス成長を予想する。自動車輸出やインバウンド(訪日外客)消費が増加した一方で輸入が減少し、外需(純輸出)が大幅に増加したことがGDPを大きく押し上げたとみている。
◆個人消費では、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の「5類」移行などがサービス消費の下支えにつながったとみられる。また、自動車を中心に耐久財消費も増加に寄与したと予想する。投資関連では設備投資、住宅投資はともに増加を見込む。他方、民間在庫はGDPを押し下げたとみている。公需では、公共投資は増加し、政府消費は概ね横ばいとなったと予想する。
◆輸出は財、サービスともに増加した一方、輸入は減少した結果、外需の寄与度は前期比+1.0%ptと大幅なプラスになったとみている。
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