サマリー
◆2023年1-3月期の実質GDP成長率は前期比年率+1.6%(前期比+0.4%)と、市場予想を上回った。海外経済の減速などを背景に輸出が大幅に減少したものの、個人消費や設備投資など民需が総じて増加したことで、実質GDPは3四半期ぶりのプラス成長となった。また、サービス輸出に含まれる訪日外客(インバウンド)消費は前期比+67%と大幅に増加した。
◆2023年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率+2%程度と見込んでいる。物価高が続く中、新型コロナウイルスの「5類」移行や2023年春闘での大幅な賃上げが個人消費の更なる回復を後押ししよう。また、インバウンド消費は中国人訪日客を中心に回復余地が依然として大きい。一方、米国経済の先行き不透明感が強まっており、ウクライナ情勢は予断を許さない。海外経済の減速が日本経済にもたらす影響には注意が必要だ。
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