サマリー
◆2022年10-12月期の全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前年同期比+6.1%、経常利益は同▲2.8%と増収減益となった。製造業では円安が輸出関連業種の売上の増加を後押しした一方、原材料費や電気代の高騰が経常利益の重しとなった。非製造業では経済活動の正常化が進展したことで増収増益となった。季節調整値で見ると、全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前期比+2.4%と5四半期連続で増収を維持したものの、経常利益は同▲1.4%と2四半期連続で減益となった。また、設備投資(ソフトウェア除く)は前年同期比+6.3%となり、季節調整値では前期比+0.3%と小幅ながら5四半期連続で増加した。
◆2023年1-3月期以降の経常利益(季節調整値)は前期比で増加に転じるだろう。経済活動の正常化の進展に加え、自動車の供給制約が緩和しつつあることが企業収益の追い風となるとみられる。設備投資は緩やかに増加するとみている。とりわけ非製造業では、インバウンドを含めた国内のサービス需要の増加に対応した更新投資や設備の拡充が見込まれる。一方、米欧を中心とした海外経済の減速や半導体市況の悪化を受けて製造業の伸びは鈍化するだろう。
◆今回の法人企業統計の結果を受けて、2022年10-12月期GDP2次速報(3月9日公表予定)では、実質GDP成長率が前期比年率▲0.0%と、1次速報(同+0.6%)から下方修正されると予想する。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
経済指標の要点(12/17~1/16発表統計)
2026年01月16日
-
2025年11月消費統計
財とサービスいずれも強く、総じて見れば前月から増加
2026年01月09日
-
消費データブック(2026/1/6号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年01月06日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

