2022年1-3月期GDP(1次速報)予測~前期比年率▲0.7%を予想

サービス消費の不振や自動車減産もあって小幅のマイナス成長か

RSS

2022年04月28日

  • 経済調査部 エコノミスト 小林 若葉
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

◆5月18日公表予定の2022年1-3月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率▲0.7%(前期比▲0.2%)と、小幅のマイナス成長になったと予想する。新型コロナウイルスオミクロン株の流行で1月に感染が急拡大し、多くの地域でまん延防止等重点措置が適用されたことで外食、旅行、娯楽関連を中心に個人消費が減少したとみられる。

◆【内需】個人消費はサービス消費が減少したほか、感染拡大などによる供給制約によって自動車などの消費も減少したと予想する。投資関連では、住宅投資は減少、設備投資は増加を見込む。公需は、公共投資は減少、政府消費は増加を予想する。

◆【外需】輸出入ともに前期から増加したとみられるが、輸入の増加幅が輸出の増加幅を上回ったことで、外需寄与度は3四半期ぶりのマイナスになる見込みだ。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。