サマリー
◆9月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+18%pt(前回差+4%pt)、大企業非製造業では+2%pt(同+1%pt)といずれも前回調査から改善した。業況判断DIの水準は製造業と非製造業の間に大きな差があり、引き続き業種間格差が見られるものの、コロナショック以降に顕著であった製造業における業況判断DIの急速な改善は一服しつつある。
◆大企業製造業の業況判断DI(先行き)は+14%pt(今回差▲4%pt)、大企業非製造業は+3%pt(同+1%pt)であった。製造業では業況判断DI(最近)が軒並み改善を示した素材業種の多くで先行きの悪化が見込まれている。
◆2021年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+7.9%と、前回調査(同+7.1%)から上方修正された。世界的な景気回復を反映する形で、製造業(同+12.0%)では全体として堅調な見通しが示された。
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