サマリー
◆【企業部門】2021年6月の輸出や生産は増加した。輸出数量指数は前月比+2.7%と2カ月ぶりに上昇した。EU向け、アジア向けは低下したものの、堅調な景気回復が続く米国向けがけん引した。鉱工業生産指数も同+6.5%と2カ月ぶりに上昇した。半導体不足の影響で前月に大幅に減産した自動車工業が増加に転じ、全体を大きく押し上げた。第3次産業活動指数は同+2.3%と3カ月ぶりに上昇し、基調判断は「足踏みがみられる」へ引き上げられた。6月下旬に沖縄県を除く9都道府県で緊急事態宣言が解除されたことなどが、指数の上昇に寄与したとみられる。
◆【家計部門】2021年6月の消費と雇用は指標によりまちまちの結果となった。二人以上世帯の消費額は前月比▲3.2%と2カ月連続で減少した一方、雇用関連指標では、完全失業率が2.9%と前月から0.1%pt低下した。就業者が4カ月ぶりに増加し、失業者は3カ月ぶりに減少した。また有効求人倍率は1.13倍と上昇した。3回目の緊急事態宣言が一部地域を除いて解除されたことが、求人倍率の上昇につながったとみられる。ただし所得関連指標では現金給与総額が前年比▲0.1%と減少に転じた。感染拡大に伴い残業時間が急減した前年同月の裏の影響で所定外給与は増加したものの、特別給与が減少したことが全体を押し下げた。
◆【四半期指標】2021年4-6月期の実質GDP成長率(1次速報)は前期比年率+1.3%(前期比+0.3%)であった。個人消費が予想を上回って底堅く推移したこともあり、2四半期連続のマイナス成長は避けられた。設備投資も、輸出環境の改善や世界的な半導体不足を背景に投資意欲が高まり2四半期ぶりに増加するなど、民需関連では在庫を除く全項目が増加した。また輸出は前期比+2.9%と4四半期連続で増加した。世界経済の回復が追い風となり、財・サービスともに増加した。
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