サマリー
◆2021年2月の完全失業率(季節調整値)は2.9%と、前月から横ばいだった。内訳を見ると、就業者は前月から3万人増加し、失業者は横ばいだった。2月の結果は一部都府県の緊急事態宣言中に調査されたものであったが、雇用環境は総じて見れば小幅に改善した。
◆2月の有効求人倍率は1.09倍(前月差▲0.01pt)と、5カ月ぶりに低下した。新規求人倍率は1.88倍(同▲0.15pt)と、2カ月連続で低下した。新規求人数は前月比▲2.8%と2カ月連続で減少した。業種別に見ると、幅広い業種で減少している。対人接触型サービス業では感染拡大防止策の影響で労働需要が減少したほか、その他業種でも採用活動を見送る動きがあったとみられる。
◆先行きの雇用環境は、緊急事態宣言の全面解除なども背景に緩やかな改善傾向が継続するとみている。ただし、ワクチン接種が遅れる中で新型コロナウイルス感染症が再拡大し、感染拡大防止策の強化を要する事態となれば、昨年来業況の下振れが続く一部のサービス業などでは雇用調整や企業倒産が進む恐れがある。状況の変化に柔軟に対応し、必要に応じた支援を続けることが肝要になりそうだ。
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