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2020年9月雇用統計

雇用環境は小幅悪化も、一部に明るい兆し

2020年10月30日

経済調査部 研究員 田村 統久

サマリー

◆2020年9月の完全失業率(季節調整値)は3.0%と、前月から横ばいだった。ただし内訳を見ると、就業者は前月差▲4万人と減少した一方で、失業者は同+1万人と増加した。また失業者を求職理由別に見ると、非自発的な離職による者が同+6万人と2ヶ月連続で増加した。

◆9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01pt低下して1.03倍となり、新規求人倍率(同)は前月から0.20pt上昇して2.02倍となった。新規求人倍率が2倍台となったのは3月以来だ。新規求人数は緊急事態宣言のあった4月を底に、緩やかな回復基調にある。

◆今後、新型コロナウイルス感染拡大が深刻化しない限りは緩やかな景気回復が続き、労働需要も回復していくとみられる。先行きの雇用環境もこれを反映して、2020年末頃を境に改善へと向かうとみている。ただし、依然感染再拡大の可能性は小さくなく、景気の本格回復に時間がかかる分、雇用環境の改善も相応に緩やかなペースにとどまりそうだ。また仮に緊急事態宣言の再発出などを受けて景気が二番底を付けるような事態に陥れば、雇用環境は急速に悪化する公算が大きい。

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