サマリー
◆2020年6月の完全失業率(季節調整値)は2.8%と前月から0.1%pt低下した。内訳を見ると、就業者は前月から8万人増加した一方、失業者は3万人減少した。ただし、就業者の増加は自営業主・家族従業者の大幅増によるもので、雇用者数は3ヶ月連続で減少している。また非自発的離職を理由とした失業者の増加幅は前月から拡大しており、雇用環境は厳しさを増している。
◆6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.09pt低下して1.11倍となった。これは2014年10月以来の低水準だ。新規求人倍率(同)は前月差▲0.16ptと2ヶ月ぶりに低下し、1.72倍となった。求人数は回復しつつあるものの、それ以上に求職件数の増加ペースが速いことが求人倍率を押し下げている。
◆雇用環境は悪化が続くとみている。失業率は上昇し、有効求人倍率は低下しよう。国内外での経済活動の再開を受けて、企業の事業環境は5月頃を底に改善している。ただし、感染再拡大のリスクが小さくない中で景気の本格回復は見込みにくく、労働需要の回復は緩やかなものにとどまろう。企業収益はコロナ・ショック前から下振れした状態が続き、これまで雇用を維持してきた企業でも雇用調整の動きが広がるとみられる。
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