サマリー
◆2017年12月の貿易統計によると、輸出金額は前年比+9.3%(市場コンセンサス:同+10.0%)と前月(同+16.2%)からプラス幅が縮小した。12月の税関長公示レートは112.48円/ドルと、前年比で見ると0.7%の円高水準であった。
◆輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比+0.7%と3ヶ月連続で増加した。地域別に見ると、電算機類の部分品や鉄鋼の輸出増を背景にEU向け(同+3.9%)が増加した。一方、押し下げ要因となったのは米国向け(同▲1.5%)とアジア向け(同▲1.0%)輸出だった。米国向けでは、自動車と自動車の部分品の減少が大きかった。アジア向けでは、半導体等製造装置と鉄鋼の減少が全体を押し下げた。
◆先行きの輸出について、海外経済が底堅い成長を続ける中、緩やかな増加基調をたどるとみている。ただし注意点としては、米欧の金融政策の動向が挙げられる。米国では、Fedが金融引締めを着実に実行し続けており、ECBにおいても資産買い入れの一段の圧縮が2018年1月に始まっている。両中銀の金融政策正常化が米国、欧州経済の下押し圧力となるリスクには留意が必要である。
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