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2019年英国総選挙のリスクシナリオ①

保守党圧勝の下馬評、ただジョンソン首相落選の可能性も?

2019年11月20日

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 菅野 泰夫

サマリー

◆12月12日の英国総選挙はブレグジットが争点であり、事実上、2回目の国民投票と目されている。ジョンソン首相のベストシナリオは、サッチャー政権以来の大勝利となる、与野党の議席差を21議席以上とする過半数を獲得し、長期政権を確立することである。

◆2016年の国民投票で残留派が過半数を占めた選挙区では保守党議席減が予想されている。スコットランド保守党がスコットランド国民党に大敗することは確実視されており 、イングランド南部でも自由民主党に議席を奪われるであろうことを考慮すると、保守党の過半数獲得には、少なくとも世論調査で7%-10%ポイントのリードを死守する必要がある。

◆ジョンソン首相は、ロンドン市長から国政に転じた2015年選挙時より現在のアクスブリッジ・アンド・サウス・ライスリップ選挙区(西ロンドン)から選出されている。2015年時は1万票差をつけて当選したが、2017年選挙時は5千票差に半減している。現在も労働党候補が追い上げており、同地域での保守党の支持率がこのペースで下がれば、今回落選の可能性も否定できない。そうなれば、現職首相の落選という近代政治では前代未聞の屈辱となる。

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