サマリー
◆6月10日、保守党党首選を管轄する1922年委員会は、党首選立候補受け付けを締め切り、これまで立候補の意向を表明してきた10議員を正式な候補者として発表した。今後数週間にわたる党首選では紆余曲折が予想されるが、決選投票では推薦人の数や他の候補者の顔ぶれから、ジョンソン元外相と現職閣僚のハント外相との一騎打ちになる可能性が高いといわれている。
◆6月22日には最終候補2名がバーミンガムで、保守党党員の前で初めてとなる討論会を実施し、その後も全国各地で討論会を実施する。その間に、約12万人いる保守党一般党員による郵送による決選投票を実施し、7月22日の午後5時に投票が締め切られ、早ければ7月23日に1922年委員会が党首選の勝利者を発表することとなる。
◆ジョンソン元外相は党首選にあたり議員や保守党員の支持獲得に向け様々な公約を用意している。例えば既にEUと合意している390億ポンドの「手切れ金」は、新たな通商協定が締結されるまで支払わないと主張し、10月31日の離脱期限を守るためには、合意なき離脱の可能性を否定しないと強調している。
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