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ブレグジットの行方を左右する2つの選挙

欧州議会選挙と英国地方選挙で保守党は苦戦しコービンリスクが再燃

2019年04月26日

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 菅野 泰夫

サマリー

◆英国のEU離脱が10月31日まで再延長された際の条件のひとつとして、5月22日までに離脱協定が批准されない場合には、英国は5月23日から実施される欧州議会選挙に参加しなければならない。二回目の国民投票の前哨戦として位置づけられている欧州議会選挙だが、ブレグジットを巡り内紛が勃発したメイ首相率いる保守党が苦戦することが各種世論調査から明らかになっている。

◆欧州議会選挙に先駆け、5月2日に実施される英国地方選挙もメイ首相の今後を占う上では重要と言われている。ただブレグジット疲れで有権者の投票意欲は落ちており、投票率の低下が結果にどの程度影響するのか予想が難しいのが実情である。保守党の議席減が予想されるものの、その(敗北の)度合いがどれくらいかだったかが、メイ首相の進退を左右する。

◆労働党が最終的な離脱合意に対する国民投票の実施を選挙公約に含めば、労働党は親EU派の政党として認識され、親EU派として統一候補を擁立できなかったチェンジUKや自由民主党などを支持する有権者の票が集まり、更に支持率が伸びるとも言われている。ただ、労働党の支持率上昇は、即ち、今後の国政選挙でコービン首相誕生が近づくことを意味しており、金融市場は警戒を強めている。

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