サマリー
◆4月10日のEU緊急首脳会議(EUサミット)でEUは、メイ首相の離脱再延期要請を受け、5時間に及ぶ協議の末、必要な限りの期間延長(フレクステンション)を容認することで合意した。再延期期限は10月31日までとし、この期限よりも前に離脱協定が批准された場合は翌月の1日が離脱日となる。
◆今回の決定でEU首脳は、メイ首相から何も今後のプランが提示されないまま、延期を承認したことになる。メイ首相は、膠着状態の打開に向け、労働党との協議は継続して行われると述べたものの、目覚ましい成果は出ていない。保守党内でも、このまま労働党との協議を続けても時間の無駄という意見も多く、仮に超党派での合意に達しなければ、再度、示唆的投票(インディカティブ・ボート)が実施される可能性が高い。
◆9月29日から10月2日に開催される保守党党大会までには、メイ首相に代わる新党首が就任するというのが大方の見方である。ただし5月2日の地方選で保守党が惨敗したり、欧州議会選挙が開催されることで党内からの辞任圧力が高まれば、もっと早い段階で党首選が開始される可能性はあるだろう。最短では、イースター休会明け(4月23日より再開)にも党首選びが始まり、6月までには新首相が誕生する見方もある。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
欧州経済見通し 足元堅調もリスクは下向き
長引くインフレリスクと強まる金利上昇圧力
2026年09月17日
-
欧州経済見通し 引き続きインフレに警戒
猛暑で高まるインフレ上振れリスク
2026年08月25日
-
4-6月期ユーロ圏GDP 原油高でも底堅く成長
実質GDP成長率は前期比+0.4%と市場予想から上振れ
2026年07月31日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

