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英国議会が「示唆的投票の実施」を承認

メイ首相は徹底抗戦の構え

2019年03月26日

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 菅野 泰夫

サマリー

◆3月25日、英国下院はEU離脱(ブレグジット)方針に関する政府動議において、与野党議員が提出した複数の修正案を採決した。注目された「3月27日に示唆的投票(インディカティブ・ボート)の実施を求める」レトウィン議員の修正案は329対302で可決された。27票差での政府の敗北は、予想を上回る票差での可決となり、メイ政権にとってはまたしても屈辱的な敗北となった。

◆メイ首相は徹底抗戦の構えで、たとえ示唆的投票を実施したとしても、その結果を政府が実現する保証はないと警告している。当日には様々なオプションが採決の対象となろうが、その結果に法的拘束力はなく、首相は保守党マニフェストに記載がないブレグジット案については、支持できないし、する意向もないことを明らかにしている。しかしながら、離脱合意に過半数の支持がない現状で、示唆的投票で過半数を得た案を無視することは、議会の大反発を招くことになろう。

◆メイ首相は今週中に是が非でも3回目の意味のある投票の政府動議を可決したい意向を示している。ただし民主統一党(DUP)およびヨーロッパリサーチグループ(ERG)の強硬離脱派と政府との関係が悪化しつつあることから、メイ首相は当初想定していた3月26日に予定していた意味のある投票に対し、可決に至る支持が得られていないとして断念することを明らかにした。

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