サマリー
◆9月22日のドイツ総選挙ではメルケル首相のCDU(キリスト教民主同盟)/CSU(キリスト教社会同盟)が圧勝し、議席数を大きく伸ばした。ただ、単独過半数にはわずかに届かず、また、これまで連立を組んできたFDP(自由民主党)が議席を失ったため、新たな連立相手を探す必要が生じている。
◆CDU/CSUの他に連邦議会で議席を獲得したのはSPD(社会民主党)、緑の党、左派党の3党で、このうち、メルケル政権第1期で連立を組んだSPDとの連立政権樹立の可能性が高い。両党による「大連立政権」が誕生すれば、強い政策遂行能力を持つと予想されるため、ドイツの産業界、国民、それに市場も大連立政権誕生を期待している。
◆ただ、連立政権交渉においては、税政策、労働市場政策、エネルギー政策、それに欧州危機対策など意見調整の難航が予想される分野がある。また、SPDは前回の連立政権の際に支持率が急落したという苦い経験があり、連立政権で埋没することを回避しようとなかなか譲歩しないことも予想される。次期政権の発足期限である10月22日をにらんで、しばらく紆余曲折する可能性がある。
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