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ECBが無制限の国債購入計画を決定

9月6日の金融政策委員会の決定事項

2012年09月07日

経済調査部 経済調査部長 山崎 加津子

サマリー

◆9月6日のECB金融政策委員会では、予想された通り国債買取プログラムの刷新計画の具体的な条件が決定された。新しい国債買取プログラムであるOMT発動には、当該国がEFSF/ESMに財政支援を要請し、財政と経済再建のための計画を実行することが条件となる。ECBが購入する国債は残存期間が1年から3年の国債で、国債購入資金はすべて不胎化される。また、ECBは購入した国債に関して優先弁済権を持たないことになった。

◆OMTの目的は、分断されたユーロ圏の金融市場を再び統合し、金融政策がきちんと機能する環境を整えることである。OMTを通じた国債買取金額の上限をあらかじめ定めることはしないとされ、「国債利回りが急上昇しているのに打つ手がない」という状態を解消するためにECBは大きな一歩を踏み出したと言える。ただし、この措置を十分に活用し、ユーロ圏債務危機の解決に貢献させることができるかは、今後の政府サイドの対応にかかってくる。

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