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ユーロ圏危機に流動性はもう効かない

スペインの全面支援要請が近づく

2012年08月14日

金融調査部 金融調査部長 児玉 卓

サマリー

◆ユーロ圏の政策主体として、無制限の流動性供給能力を持つECBへの期待は依然として大きい。しかし他の国からの伝染による国債利回りの上昇などであればともかく、ファンダメンタルズに具体的な弱みを持つ国を救う上で、ECBができることには限りがある。

◆8月2日のECB理事会の後、スペインの短期債利回りが低下しているが、ECBによる短期債限定の徹底的な介入にも実効性には疑問が付きまとう。まず問われるのは、民間投資家の完全な離散が予想される中で、孤軍奮闘を続けることができるかというECBの本気度である。ECBには一段の緩和政策を通じてユーロ安を後押しすることが求められるが、もはやスペインを救うことは困難であろう。

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