サマリー
◆足元では世界的なリスク・オンから新興国通貨も反発している。これは短期的な苦境を緩和させるという意味で明らかに朗報だが、その持続性には慎重であるべきであろう。コロナ・ショックは確かに時限的かもしれないが、市場は経済の正常化の角度を楽観視している可能性がある。
◆コロナ・ショックは、家計、企業、国など多くの次元で弱いものをより弱くすることで、格差を拡大させる。従って、先進諸国が比較的スムーズな経済正常化を実現させたとしても、その経験をそのまま新興国に当てはめて考えることは危険である。
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