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新興国マンスリー(2011年8月)欧米財政危機・景気停滞のインパクト

~反インフレ政策がより後手に回るリスク~

2011年08月03日

金融調査部 金融調査部長 児玉 卓

新興国リサーチチーム

サマリー

◆欧米の財政危機はドル安、ユーロ安をもたらし、多くの新興国通貨は上昇した。しかし、そのインフレ抑制効果に大きな期待はもてず、むしろ通貨高が金融引き締めを躊躇させ、景気減速下のインフレ高進というジレンマを温存させてしまっている。

◆焦点は財政から欧米の想定以上の景気指標の悪化に移りつつある。これもやはり、先進国の金融再緩和、引き締め先送り観測などを通じて新興国の通貨を上昇させる要因である。先進国の景気停滞という外部環境の悪化も、新興国の反インフレ政策の遂行の邪魔になろう。ただし、欧米景気の停滞が比較的早期・軽微に終わるアップサイドリスクも存在する。その点重要なのは、不安定な動きを続けながらも、今年春の水準を大きく下回っている原油価格のインパクトである。

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