サマリー
◆中国国家統計局によると、2020年1月~3月の実質GDP成長率は前年同期比マイナス6.8%(以下、変化率は前年比、前年同期比)に落ち込んだ。
◆中国国内の新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)感染拡大は収束したが、中国政府は景気浮揚のためのゴー・サインをなかなか出せないでいる。大和総研では、4月~6月の実質GDP成長率も前年割れが続くと想定している。
◆中国経済の本格回復には、世界的な感染拡大の抑制、そして景気浮揚策の発動が鍵を握る。後者については、5月中旬以降にも開催が予想される全人代、具体的にはインフラ投資のための地方政府特別債券の大幅増額や、13年ぶりの特別国債の発行とその用途が注目される。
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