ガバナンス・コード改訂の内容固まる

社外取締役の増員、ダイバーシティ推進など、パブコメへ

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サマリー

◆コーポレートガバナンス・コードの改訂案が公表され、今後、東証による意見募集(パブリック・コメント)が開始される。

◆東証再編と同時進行となっている今回の改訂では、東証再編で生まれるプライム市場の上場企業については、より高い水準での対応が求められる。独立社外取締役の増員や任意の委員会の構成方針の開示、英文開示などの点で、プライム市場独自の原則が置かれる。

◆さらには、ダイバーシティの要素として職歴や中途採用者が明記され、取締役だけでなく、管理職・中核人材の層でも上場企業による取り組みが必要になる。上場企業に対してサステナビリティに取り組むべきとする要求も強まっている。

◆なお、コードの「基本原則」には改訂はないため、JASDAQグロース市場、マザーズ市場から東証再編後のグロース市場に上場する企業の場合は、基本的に大きな影響はないが、「原則」や「補充原則」の改訂の趣旨を踏まえた対応が期待されるのは当然である。

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