中国:デジタル人民元のクロスボーダー決済基盤「CBETS(数幣達)」とは

ブロックチェーン上で進む「米ドル依存脱却」への布石 第2弾

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サマリー

◆2026年6月、デジタル人民元クロスボーダー決済総合サービスプラットフォームである「数幣達」(Cross-border e-CNY Transfer Services、以下、CBETS)が稼働を開始した。本稿では、CBETSの概要とmBridgeとの違い、および中国当局の狙いを考察する。

◆CBETS導入の狙いは、mBridgeを代替することではなく、mBridgeでは対応しがたい参加経路や取引領域を補完しながら、デジタル人民元のクロスボーダー利用を中国主導で機動的に拡大することにあると考えられる。同時に、CBETSはデジタル資産の取引やブロックチェーン間の接続までを担う点で「次世代の金融インフラ」を構築するという、より大きな枠組みを持つ存在といえる。

◆今後、中国との貿易や人の往来が多い国・地域を中心に中国系銀行の現地法人がCBETSに接続することでネットワークを広げていくとみている。

◆また、デジタル人民元が2026年初頭から銀行預金(商業銀行の負債)に位置づけられたことから、CBETSは「トークン化預金のクロスボーダー決済インフラ」に近い存在と見なせる。CBETS上でどのようなサービスが展開されるかは、預金のトークン化に向けた実証や検討が進む日本にとっても、トークン化預金の在り方を見定める上でも参考になり得よう。

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