2024年03月01日
サマリー
◆米国証券取引委員会(SEC)は、上場企業に対して温室効果ガス(GHG)の排出量や削減の取組等に関する情報開示を義務付ける規則を2024年3月中にも決定する見通しだ。2022年に公表した規則案よりも内容的には後退しているが、産業界や共和党の反発を抑える狙いがあるものと思われる。
◆11月の米国大統領選挙でトランプ前大統領が勝利すれば、即座にこの規則の廃止を指示するだろう。
◆GHGについては、企業に対して関連情報の開示を求める国際的な動きもある。しかし、第二次トランプ政権がこのような動きに同調することはないだろう。
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