2023年07月04日
サマリー
◆2023年6月26日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的な要求事項(IFRS S1)」、「気候関連開示(IFRS S2)」を最終化した。
◆IFRS S1は、企業に対して、投資家の投資判断などに役立つ、サステナビリティ関連のリスクと機会に関する情報の開示を求めている。一方、IFRS S2は、気候関連のリスクと機会に関する情報の開示にフォーカスした、テーマ別の基準である。
◆わが国では、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)がIFRS S1、IFRS S2を踏まえ、日本版のサステナビリティ情報開示基準(日本版S1基準、日本版S2基準)の策定を進めている。日本版の基準は2024年度中に確定基準が公表され、その後開始する事業年度(例えば3月決算企業については2026年3月期の有価証券報告書)から早期適用が可能となる予定である。
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