ガバナンス回顧(3)「牛角MBO」の根源的問題

~成長神話の袋小路と説明責任の誠実性~

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2007年07月11日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆2007年上半期に話題となった経済ニュースを、ガバナンスの視点から回顧する。第三回目はレックス・ホールディングスのMBOによる株式非上場化を取り上げる。

◆争われているのはTOB価格の妥当性。ファンド提示は株価を下回っており、株主に著しい不利益を強いるとして、一部株主が司法に適正価格の決定を申し立てた。

◆株価が不適正だと企業価値の評価にズレを生じて、M&Aは資本市場の支持を得られない。誠実な説明責任が不可欠であること、上場企業は強く自覚すべきである。

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