サマリー
◆コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)が目指す「中長期的な企業価値の向上」の根幹ともいえる戦略シナリオや経営計画は具体的にどう変わるべきか。これについては深い議論がなされているとは言い難い。
◆現状の経営計画に限っていえば、全社のベクトル合わせをはじめとした内部管理を目的としたものが目立つ。またプロセス面では、経営陣と本社部門ではなく、本社部門と原案作成部門(現場)との「対話」がむしろ重要視されている。
◆コーポレートガバナンス・コードの基本的な考え方に則り、企業価値創造プロセスを紐解くと「反省・振り返り」「事業環境認識」をはじめ8つのブロックに分解することができる。
◆投資家との対話を有益なものとするためにも「反省・振り返り」は有用である。「今まではこう、これからはこう」を冒頭で明確にすることが対話のファーストステップとして求められる。
◆コードの本質は常にプロセス設計に宿る。戦略シナリオや経営計画の策定においても同様だ。トレーザビリティを重んじ、企業品質自体を高めることを目的として策定プロセスを投資家と共有することも必要である。
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