2017年10月13日
サマリー
◆10月の大和地域AI(地域愛)インデックスは、9地域中5地域の「東北」「関東甲信越」「東海」「四国」「九州・沖縄」で上昇した。輸出拡大を背景として、はん用・生産用・業務用機械等が増産基調にあることが、「東北」「東海」等のインデックスを押し上げた。また、インデックスが上昇した地域では個人消費や公共投資といった内需項目の回復も見られる。
◆一方、「近畿」「中国」については、さくらレポートの総括判断は上方修正されたものの、地域AIインデックスは低下した。近畿は企業の景況感の改善が鈍化していること、中国は公共投資の判断が下方修正されたこと等がインデックスの低下に寄与した。ただし、両地域ともインデックスは高水準であり、悲観的に捉える必要はないであろう。
◆先行きに関しては、Fedの出口戦略に伴う外需の下振れリスクに警戒が必要だ。世界経済の先行き不透明感が強まれば、輸出減少による減産や、持ち直している個人消費を冷え込ませる可能性がある。
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