高度外国人材の雇用管理に求められる視点

高度外国人材が求める、異文化への理解や生活環境のサポート体制

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2018年03月07日

  • 菅原 佑香

サマリー

◆人口減少やグローバル化を背景に、高度な技術、知識を持つ高度外国人材を積極的に受け入れることで、人手不足の解消や、イノベーションの創出を通じた生産性の向上が求められている。国際的な人材獲得競争が激しくなる中、日本へ高度外国人材を積極的に呼び込むためには、より魅力的な雇用環境の整備が必要である。

◆高度外国人材の採用経験がある企業はいまだ少数派である。高度外国人材の活用に向けた企業側の課題には、高度外国人材のキャリア形成や人事評価、労務管理を高いレベルでマネジメントできる管理職の育成や、自社や自社の顧客に適した日本語コミュニケーション能力を保持していることを採用の段階で見極める等がある。

◆さらに、高度外国人材が定着・活躍していくためには、日本人社員の異文化への理解を高める、日本での生活環境をサポートするといった施策を、多くの高度外国人材は求めている。日本企業で実際に働いた場合に、日本固有の企業文化や日本での生活面において、困ったこと等を身近にサポートするような、就労する上での前提となる支援体制を整備していくことが企業には求められる。

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