高まる移転価格課税リスク

移転価格に係る追徴課税増加の背景

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2005年10月28日

サマリー

◆ 税務当局の年度末にあたる6月にかけて、移転価格税制に基づく追徴課税を受ける事例が目立った。しかも、ソニーや京セラといった大企業がその対象となったことと共に、追徴税額が100億円を超える大型の事例が相次いだのが特徴である。

◆ 大規模な更正処分が今後も発生するとすれば、業績等に与える影響も無視できないものとなる。

◆ なぜ今年は更正処分の大型化が見られたのか。日本企業の海外進出が進んだこと以外に、移転価格課税の対象となる取引の性格が変わりつつあることが、その背景にあるように思われる。

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