2017年12月21日
サマリー
◆2017年5月29日、日本版スチュワードシップ・コードの改訂版が公表された。その中には、重要な改訂項目の一つとして、運用機関の利益相反管理が盛り込まれている。
◆改訂版SSコードは、運用機関に対して、①利益相反が生じ得る局面を具体的に特定し、②顧客・受益者の利益を確保するための措置について、③具体的な方針を策定、公表することを求めている。
◆金融商品取引業者については、既に金融商品取引法などを通じて、利益相反管理体制の整備などが求められている。基本的には、これらの既存の体制などをベースとしつつ、改訂版SSコードを踏まえた必要な見直しを行うという対応が考えられるだろう。
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