最高裁、ブルドックの買収防衛策を容認

最高裁決定の概要

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サマリー

◆2007年8月7日、最高裁は、ブルドックソース社の買収防衛策に対するスティールのへの差止請求を認めなかった東京高裁の決定を支持し、高裁決定に対するスティールの特別抗告・許可抗告を棄却した。

◆最高裁の決定では、高裁の決定と異なり、スティールが「濫用的買収者」に該当するか否かを判断の基準にはしていない。

◆今回の買収防衛策については、ブルドックソース社の株主総会で8割超の株主の支持を得たこと、新株予約権の取得の際にその価値に見合う金銭をスティール側に支払うことなどから、株主平等の原則違反ではないとしている。取締役や特定の株主の経営権維持目的ではなく、不公正発行にもあたらないとしている。

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