2026年は株主提案激減?政府閉鎖の影響

米国SECは株主提案を受けた企業からの除外申請を無審査とする方針

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サマリー

◆米国証券取引委員会(SEC)は、株主提案を受けた企業が提案議案を株主総会書類から除外することについてSECに承認を求めても、当分の間基本的には応答しない方針であることを表明した。

◆政府閉鎖が長引いたことにより、他の優先する事務処理にリソースを割く必要があるため、株主提案の審査は行えないとのことだ。

◆州会社法に反することを除外理由とする場合は、例外的にSECは審査を行うが、これは今後のSECの方針(多くの株主提案は州会社法に反するため認められないとの考え)を先取りした対応であると思われる。

◆企業側は独自の判断で株主提案議案を株主総会書類から除外するかどうかを決定しなければならないが、SECはその判断を基本的には尊重する方針である。したがって、企業側としては、SECの事前承認がなくとも株主提案議案を除外するようになるだろう。

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